初期値と計時変位

  1. クラック幅の初期値はこの変位スケールで読むことは出来ません。あくまで計測を開始してからの計時変化を計測するものです。初期値幅はクラック幅スケールや、スケール入り拡大鏡による初期値幅の計測を行わなければなりません。
  2. 取付時に主尺と副尺がずれてしまった場合は、計測開始の初期値を0mmとせず、「主尺と副尺の読み方」に習い計測開始の初期値を記録する。
  3. 1ヵ所だけの計測点でクラック幅に変化が見られても、異常とは判定できません。計測点と計測回数を増やして建物全体の動きとしてクラック幅計測を行うことが有効な計測となります。
  4. 計測値は表-1のようなフォームで記録することにより、その変化を見ることが可能です。
  5. 表計算ソフト等を用いて作表やグラフ化すれば一層判定が明確になります。
クラック計測結果表